投資知識

米国長期国債【EDV】の紹介

米国のゼロクーポン債を主に20~30年の満期で保有する米国長期国債ETFの【EDV】を紹介します。
米国の長期国債に投資を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

カネゴンは2年ほど保有しています。(2025年5月時点)

EDVとは

Vanguard Extended Duration Treasury ETF(ティッカー:EDV)は、米国財務省のゼロクーポン債(STRIPS)を主に20~30年の満期で保有する長期国債ETFです。

一言でいうと、超長期の米国国債に投資して、金利が下がると大きく値上がりするETFです。

配当などの基本情報

EDVの配当などの基本情報はこちら。

運用会社Vanguard
資産クラス米国政府債(長期)
資産総額約39億~約52億ドル
経費率0.05~0.06%
配当利回り約4.9%(2025年5月現在)
配当月年4回(4・7・10・12月)

運用会社

運用会社は皆さんご存じ、VOOやVTIなども運用している低コストの経費率に定評があるVanguard社。
EDVも非常に低コストで運用されていますね。

資産総額

運用資産は、日本円で(1ドル140円換算)5,460億円~7,280億円。
安定した規模を維持しているのではないでしょうか。

配当利回りと配当月

配当利回りは約4.9%(2025年5月15日時点)
配当月は年4回の4・7・10・12月。

金利が上昇しているので配当金も高くなっていますね。

EDVの特性は?

一言でいうと、
米国の金利の影響で価格に大きな影響を受けるETFです。

債券って株と違ってあまり値動きがないイメージってありませんか?
でもこのETFは株のように日々の価格が結構大きいです。
それは組み入れされている債券(ゼロクーポン債)が金利に凄く影響する商品だからなんです。

EDVの組み入れされている債券の解説をします!

ゼロクーポン債って?

EDVの組み入れされているゼロクーポン債ですが、どんなものなのでしょうか?

普通の債券だと、利息(クーポン)が年に数回もらえますよね。
ゼロクーポン債は、利息はもらえないけど、その代わり安く買うことができて満期に額面でもらえます。

例えて説明すると

10年後に100万円返ってくるゼロクーポン債があるとします。
それを70万円で購入しました。

10年間は利息はゼロです。でも・・。
10年後は100万円で戻ってきます!

10年で30万円の利益ですね。
利率に直すと、年3.7%ほどの利回りで運用したのと同じになります。

利息を出さない代わりに「安く」売って利益をだす国債です

金利との関係

他の債券も同様ですが、ゼロクーポン債はとくに金利の影響を凄く受けます。

債券価格の形成は、
「将来もらえるお金を、現在の価値に割り引いたもの」です
例えば、

・10年後に100万円もらえるとしても・・・。
・金利が5%なら、今の価値は約61万円
・金利が10%なら、今の価値は約38万円

金利が高くなると現在の価値は下がる!

とくにゼロクーポン債は、普通の債券と利息が出ないので、金利の変動をもろに受けるのです。
(普通の債券は利息で少しずつ回収できるから金利の変動は少ししか影響しない。)

EDVはこのゼロクーポン債を集合させたものなので、金利の変動で債券価格が大きく変動するETFになります。

金利に超敏感な債券なのです

どんな人に向いてる?

このEDVはどのような人に向いているのか、考えてみました。

・米国の金利がこれから下がると考えている人
・米国の長期国債を持ちたい人
・(株と逆の動きをする資産を持ちたい人)

2025年5月現在、米国の10年債の金利は4.5%付近と、高止まりをしております。

※出典 investing.com

今後、金利低下を予想される人がいればEDVは良い投資対象になるのではないでしょうか?

また株と債券は相関関係が低いので株のヘッジとして有効だとされておりましたが、カネゴンは2023年から保有しておりますが、あまりヘッジになっておらず、含み損が出ている状況です・・。
高金利と株のヘッジとして考えられている方は私と同じように痛い目を見る可能性がありますので要注意です・・。

金利をもらいながら気長に保有しようと思っています。

まとめ

・EDVは米国ゼロクーポン債で構成されている債券ETF
・金利の影響で価格に大きな変動を受ける
・米国の金利がこれから下がると考えている人には選択のひとつかも

カネゴンは2023年から、米国債券の金利低下と株のヘッジを期待して保有しておりますが、2025年現在含み損を抱えております。
金利をもらいながら気長に待とうかと思いますが、このときに株に投資してた方が全然利益がでていたので少し後悔しています・・。

EDVの最新運用状況は、こちらから閲覧できます。
よければ投資の参考にしていただければ幸いです。